※性描写が含まれます。ご注意ください※



 一度は視線を合わせた南斗だったが気恥ずかしくなってしまい、すぐ顔を伏せる。
「あ、えと、突然こんなこと言われても困る……よな。じゃあ昨日までは? て聞かれるとそれは、うまく言えないんだけど……でもおれ、今までよりもっと、ずっとおまえの傍にいたい」
 彼と自分の境遇を重ねていたのは事実。彼の行動を許し惹かれたきっかけがそこにあったのも事実だけれど、一緒にいたいと望む気持ちに気づいた今、ちゃんとこのことを伝えたかった。
「あの……明良?」
 反応を示さない明良に内心首をかしげ、視線をあげた南斗は――しばらくその顔を忘れられないと思った。

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 日も落ちた校庭でパチパチと火の粉が踊る。
 中央に組まれた木材の炎を学生たちが囲み、達成感に満ちた彼らの顔を照らしていた。
 だが、学生の中に南斗の姿はない。旧校舎の屋上、遠くから眺められる場所で静かに盛り上がるさまを見下ろしていた。
「忙しいのも今日で終わりか。明日は振り替え休日だし、のんびりできる――」
「ここは学生立ち入り禁止だぞ」
 金網に手をかけていた南斗の背中に声がかけられる。

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「なあ兄貴、本当に見送りしてくんないの?」
 学園祭二日目の朝、玄関で靴を履く南斗の背後で甘えるような猫なで声が響いた。

 ……いい加減にしてくれ。
 何度同じこと言わせれば気が済むんだ。

 別室に布団を敷いた水城の行動もなんのその、昴は日付が変わる時刻まで南斗の部屋へ居座り、ここでの生活を根掘り葉掘り聞いてきた。

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 あわただしかった学園祭初日も無事終わり、家に帰った南斗は夕食の後片付けをしていた。
 ダイニングでは水城が食後の一服とタバコを手に取り、持参したスポーツバックから寝間着代わりのスウェットを取り出す昴に声をかける。
「昴、布団は客間に敷いておくからな」
「え〜っ、兄貴の部屋で寝かせてくれるんじゃないの? 楽しみにしてたんだけど」
「南斗は明日も学校。今日だって疲れてるんだからゆっくり休ませてやれ」

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「ちょっ、昴っ」
 腕を掴まれた南斗は強引な弟の行動に困惑する。
 いつもこうだった。
 自分は友人と普通に過ごすのに、南斗が同じことをするのは気に入らない。南斗の傍にいたがり、弟を優先するのが当たり前だと思っている。今までは周囲に波風を立てたくなくて、内心では弟を勝手だと思いながらも受け入れていた。
 だが――見てしまった。

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